【コラム】きわどい大韓民国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.09 13:58
大韓民国のアイデンティティーを否定する勢力が自分たちを正しい戦士として自ら定めて執拗に闘争してきたのに比べ、大韓民国の主流は相対的に安易で怠惰だった。解放を自分たちの力で成し遂げられなかったように、6・25戦争(朝鮮戦争)を自分たちの力で勝つことができなかった。国家の運命を左右するカギとなる事件ですべて主役になれなかったため、その事件に自ら意味付けする歴史的な積極性を出せなかった。
「6・25戦争」という言葉は、その中にいかなる意味も含まれておらず、第三者的に冷淡に付けた青白い看板にすぎない。北朝鮮は「祖国解放戦争」と概念化し、北朝鮮を支援して参戦した中国も「抗米援朝戦争」と概念化した。事件に対する概念化作業はその事件が自身に何であり、どういう意味であるかを自ら確認することだ。このような確認作業はアイデンティティーに対する明確な認識がある場合に限り可能だ。