【コラム】大韓民国が志向する正義とはどんなものか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.22 14:20
解放の直後だから、フランスとイタリアに国際共産主義思想が膨張した時だった。フランスのある哲学者が、共産主義者と米国の自由主義思想を比較しながら残した話を読んだ。ある人がキャデラックの自動車でパリの街を走れば、フランスの若者は「あんな生意気な奴がいるのか。すぐに捕まえて処罰し、自動車を没収すべきだ」という。
ところが米ニューヨークの街をある人がキャデラックに乗って通過すれば、黒人の若者も「かっこいい。自分も一度はあんな車に乗ってみたい」と羨んだという。共産主義者は平等のための手段を正義だと考えるが、米国人はより多くの自由を誰もが享受できるため正義の価値は尊いという考えを持っているということだ。