【時視各角】大韓民国恥辱の日
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.31 10:51
夜通し震えていた。寝られなかった。嘆きと悲嘆のくびきから抜け出せなかった。ついに憤怒が爆発した。本当にあの地獄絵図の場所が現実なのか。両目と両耳を信じられなかった。ふつふつと沸き立つ悲しみを堪えきれなかった。いっそ夢だったらと思うしがない希望も抱いてみた。
昨夜午前0時ごろ、南山(ナムサン)近くに住む知人から突然のショートメッセージを受け取った。「ハロウィーンイベント中に圧死事故、心停止50人余り。家の前を救急車が走って行く音が30分にわたり聞こえる」。まさかと思った。夜中にいたずらではあるまいし…。
テレビをつけた。緊急ニュースがあふれた。知人が伝えてきた話そのままだった。ソウル・梨泰院(イテウォン)で発生した惨劇を目撃した。梨泰院の狭い路地にぐったりとのびている若者たち、心臓マッサージに懸命の消防隊員、その周りで絶叫する市民らなど、一言で無間地獄だった。