【コラム】私が夢見る大韓民国は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.07 16:03
静かに目を閉じてみる。大韓民国の半万年の歴史と今のこの国の実情がオーバーラップする。あらゆる試練と傷を踏んで大韓民国を繁栄させた先祖と父母の世代の艱難辛苦が思い浮かぶ。そして子どもが生きていくこの国の明日を夢見るように想像してみる。私たちはどんな国をつくるべきなのか。
国民が政治を心配しなくてもよい国を夢見る。自由・民主・人権など憲法上の権利が尊重される国。立法・司法・行政の三権分立が守られる国。国会で多数党の横暴も少数党の妨害も消えて「協治」が稼働する国。国論分裂を助長する政治家を追い出す統合の国。法を犯した国会議員から速かに議員職を剥奪する国。大統領が少なくとも月に一度は記者会見で国民と意思疎通をする国。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)特殊活動費と儀典費用を透明に公開する国。権力者と政府機関が国民個人を相手に「スラップ訴訟」を乱発しない国。公職者が法と良心に基づいて仕事をする国。中央選挙管理委員会の選挙管理の公正性が疑われない国。
国民が国家安全保障を心配することなく生業に集中できる国を夢見る。軍人が誰が敵であるかを明確に知り、対応態勢を確実に整えた国。北朝鮮が弾道ミサイルを発射すれば挑発だと糾弾する国。韓米同盟の重要度を認識してうまく調整していく国。反日と嫌中を政治に利用しない国。スパイを捕まえる国家情報院の手足を縛らない国。外交官が政治理念でなく国益で外交をする国。統一部が脱北者を冷遇しない国。