韓国民主党「セウォル号級の波紋…梨泰院惨事、少なくとも2年続くイシュー」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.03 11:25
ソウル梨泰院(イテウォン)惨事に関連し、野党第一党・共に民主党の標的が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に向かっている。8年前のセウォル号沈没事故が朴槿恵(パク・クネ)元大統領に打撃を与えたように、今回の惨事をきっかけに尹大統領に照準を合わせるという戦略だ。特に惨事当日の112番通報内容と惨事後の警察の「世論動向把握文書」がメディアに公開され、民主党では「セウォル号惨事に匹敵するほど波紋が広がっている。イシューが少なくとも2年は続く」(党指導部関係者)という声も出ている。
2日の民主党最高委員会議とブリーフィングで党指導部は「責任」という言葉を52回も繰り返し、本格的な政府責任論攻勢に入った。事態の収拾と超党派的な協力に傍点を打っていた惨事の序盤とは態勢が大きく変わった。
黒いネクタイとスーツ、「謹弔」と書かれたリボンを付けた李在明(イ・ジェミョン)民主党代表は「国民はなぜこのような惨事にあわなければいけないのか、緊急時に国家はどこにいたのかを問うている」とし「責任を負うべき人がまともに責任を負うようにするのが国家の存在理由」と述べた。また前日の海外記者との懇談会で論議を呼んだ韓悳洙(ハン・ドクス)首相を狙って「懇談会場が冗談を言う席なのか」とし「現政権の責任者の態度は責任を負う姿勢ではない」と批判した。鄭清来(チョン・チョンレ)民主党最高委員は「梨泰院惨事の最終責任者は尹大統領」とし、李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官と尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長官の罷免を要求した。