韓国20代集団的トラウマ憂慮…セウォル号惨事に続き梨泰院惨事で「また同世代を失った」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.03 09:52
リュックを背負って手には専攻書を持って講義室へ向かっていた大学生がしばし立ち止まった。「梨泰院(イテウォン)惨事」の犠牲者を追慕するためだ。
2日午前11時、ソウル城東区(ソンドング)漢陽(ハニャン)大学ソウルキャンパス学生福祉館前に設けられた合同焼香所の様子だ。漢陽大学から内国人1人と外国人留学生2人の犠牲者が出た。3人の位牌の前に立った学生たちは献花台にそっと菊の花を置き、静かに目を閉じて黙祷を捧げた。焼香を終えてもその場から立ち去ることができず忍び泣きをする学生もいた。この日正午ごろに弔問を終えた外国人留学生3人は犠牲者の写真を黙って見つめていた。昼食の時間になると焼香所の前は菊を持った学生たちが列を作った。
梨泰院惨事による死亡者は156人。20代が104人で最も多い。20代は8年前2014年4月16日セウォル号惨事で同年代の仲間を失った「セウォル号世代」だ。彼らは2022年10月29日にソウルの中心地で友人の死と再び向き合うことになった。感受性が豊かな時期にセウォル号と梨泰院惨事を立て続けに経験した20代に集団的トラウマが残る可能性があるという懸念が出ている。