「ロシア、羅老号のとき韓国に先端ロケットを残していった」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.29 14:02
趙氏の表情が険しくなったと思ったら、突然インタビューを中断した。説明をもっとするために見せたいものがあると言った。航宇研本館の横にある組立棟1階に降りて行った。普段は利用する人がいないのか、埃が厚く被ったようにみえる空間が広がっていた。趙氏がズボンのポケットから赤銅色の鍵を取り出して古い鉄門を開いた。ガタっという音を立てながら高さ25メートルの組立棟1階を3分の1に分けた空間が目に入ってきた。直径2.9メートル、長さ10メートル余りのロケットが横たわっていた。色あせた白色胴体の上に「教育科学技術部」と「KHRUNICHEV STATE RESEARCH AND PRODUCTION SPACE CENTER」という文字が書かれたマークが鮮明に映った。羅老号1段目を作ったロシア宇宙企業クルニチェフのロケットだ。胴体の先端部に巨大な先端液体ロケットがついていた。エンジン燃焼機の上にロシア語で「MAKET-НЖ」と赤色で書かれていた。本物ではない「模型」という意味だ。
--2013年を最後に打ち上げられた羅老号がなぜ航宇研の倉庫にあるのか。