【社説】カオスに陥った米大統領選挙後に徹底的に備えなければ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.05 11:00
世界の運命がかかった米国大統領選が最終勝者をなかなか予測しにくい状況で3日(現地時間)、一段落した。有権者全体の半数に達する1億票以上の期日前投票が完全に計算されていない状態であるため、勝敗を速断することはまだできない。それでも開票序盤に勝機を捉えるかに見えたトランプ氏は4日未明に選挙勝利を宣言し、開票を中断するべきだと主張して問題となった。これに対抗してジョー・バイデン民主党候補は最後まで開票を見守らなければなければならないと反論した。一歩間違えれば両支持者間に物理的衝突まで起こりかねない険悪な雰囲気だ。
地球村の秩序を支えてきた超強大国米国が不安定になれば、世界の安保と経済状況が不安にならざるを得ない。特に韓米同盟の構図の中で、二人三脚で北核問題に取り組んできた韓国にとっては非常に厳しい状況が近づく可能性が高い。一時優勢かにみえたトランプ氏をバイデン氏が終盤に追撃し、トランプ氏が結果に従わない事態が起こるかもしれない。こうなれば、米大統領選は泥沼戦に変質し、いざという時には選挙の勝敗を米連邦大法院が決める事態になりかねない。