【グローバルフォーカス】米大統領選挙で霧に包まれた韓国の未来
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.14 09:54
アイオワ・コーカス(党員大会)とニュー・ハンプシャー・プライマリー(予備選挙)後、米国の大統領選挙の輪郭が見えてくると思っていた。しかし、社会主義者のバーニー・サンダースから億万長者のマイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長に至るまで、様々な政治的立場に立った候補による混戦で、民主党の予備選挙はこれまで以上に結果の予測が難しくなった。ドナルド・トランプ大統領の再選後の歩みも予測不可能なのは同様だ。
ただ、1つの明確な事実は、米国人は韓国と韓米同盟、そして自由貿易を支持するということだ。在韓米軍の駐留も米議会で超党派の支持を受けている。政権が6回変わる間、米国の大統領が韓米同盟の維持に注力してきた理由だ。例えば、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、ジョージ・ブッシュは再選任期に最初の任期よりも一方でなく、一層多国間主義的で、より慎重な態度で同盟国との外交に臨んだ。トランプ大統領が再選に成功した場合、外交政策チームの慎重な判断を受け入れるのか、自称「安定的天才(stable genius)」の本人の直感の方を信頼するのか分からない。今まではジェームズ・マティス国防長官など経歴豊富な参謀が前に出て、大統領の直観が最悪の結果を出さないように努めてきた。しかし、トランプ大統領はマティスのようなベテランの参謀を更迭してその後任に、より従順で比較的経験の少ない人物を座らせた。議会も大きく変わらない。トランプ大統領が再選に成功すれば、共和党が最初の任期と同じように在韓米軍の撤退を阻止できるかどうか断言し難い雰囲気が作られている。トランプが同盟国との関係悪化を冒してでも北朝鮮・ロシア・中国・イランの指導者との取引を試み、無理に在韓米軍を撤収させる可能性もあるということだ。