【社説】朴元淳氏の捜査状況を漏洩したのが誰か究明を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.15 09:43
故朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長は自身がセクハラ疑惑で告訴された事実をどのようにあらかじめ知ったのだろうか。朴前市長が極端な選択をする前日である8日午後4時30分被害者の告訴状提出-9日明け方2時30分まで告訴人調査-9日午前10時44分朴前市長が日程を取り消して行方不明などの状況を考えると、ほぼリアルタイムで捜査情報が漏れたとみられる。「被害者を相手に権力が二次加害を犯した」という告訴人側と野党の主張が説得力を増している。
被訴事実を朴前市長に知らせることができる所は警察と青瓦台(チョンワデ、大統領府)など2カ所程度だ。警察が「朴前市長が告訴されたことを青瓦台に報告した」と明らかにしたためだ。だが、警察と青瓦台いずれも「朴前市長に告訴状の受け付けおよび捜査状況を知らせたことがない」と否認している。公務上秘密に該当する捜査機関の調査内容が思いもよらず漏れたことに対して徹底した捜査が必要な理由だ。警察も「加害者の死亡で公訴権がない」として消極的な態度を見せるのでなく、秘密が維持されることができなかった理由を調べる必要がある。