【社説】死は気の毒だが、真実を伏せるべきでない…ソウル市長の極端な選択
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.07.11 13:02
信じがたい悲劇が発生した。1000万人の市民の行政責任を負う朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が、行方不明という通報から7時間後の10日0時ごろ、遺体で発見された。朴市長が当初予定されていたすべての日程を取り消して潜伏する直前、娘との電話で極端な選択を暗示する発言をしたうえ、公館で朴市長が残した直筆の遺書が発見された点からみて、自ら命を絶ったとみられる。
前日までそのような兆候が全くなかったという点で、国民が受けた衝撃はさらに大きい。朴市長は8日に記者懇談会を開き、ポストコロナ時代にソウルが進む方向を提示するグリーンニューディールビジョンを発表した。また、この日晩には李海チャン(イ・ヘチャン)共に民主党代表に会い、不動産問題の解決策に関する政策協議をした。初めて3期務めたソウル市長であり与党の有力な大統領候補の一人としてこのように活発に活動していた時期だったため、理由はともかく朴市長の突然の死は残念でならない。