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フランス人学者ジャック・アタリ氏「韓国の未来は…」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.02 14:42
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「未来を予測する最上の方法は未来を発明することだ」という言葉もあるが、フランスの碩学ジャック・アタリ氏(75)は未来を予測することが可能だと主張する。今回、韓国語の翻訳本が出版されたアタリ氏の『どう未来を予測するのか:歴史のシグナルを読めば未来が見える』は未来学分野の力作(tour de force)であり分類が容易でない本だ。「予測で見た人類の歴史」という印象を受ける一方で、幸福・成功の秘訣を整理した自己啓発書のような本でもある。未来のビジョンも提示している。誰でも毎日5分ずつ訓練すれば自分の未来はもちろん家族と企業の将来、国の運命まで見通すことができるという主張もある。欧州思想界のスターであるアタリ氏は「ポジティブ・エコノミー(positive economy)」を提案した未来設計者としても有名だ。ポジティブ・エコノミーは短期的な利益を追求する個人主義的経済に代わる、未来世代の利益までも考慮する公益的経済だ。アタリ氏にメールでインタビューした。アタリ氏の未来予測はテロリズムの浮上から共産主義の衰退、人工臓器の商用化、急激な気候変動までいくつも的中している。

--数十年間にわたり未来解読作業をする理由は。

 
「私たちがどこへ進んでいるかを明らかにすることで私に大きな成就感を与えるものはなかった。現在を理解して未来を解読することは過去探求作業に妥当性を与える。私は未来の社会を描いてみるために音楽の世界、時間の価値、ロマンチックな情熱のようなものを探求した。文化と社会の多様な側面が未来社会のビジョンに栄養分の役割をするためだ。特に音楽が非常に魅力的なテーマだ。他の人間の活動より音楽はもっと速く進化する。音楽の世界で生じる『突然変異』を理解すれば社会の変化を予測することが可能だ。音楽の録音、複製、デジタルプラットホームを通じた拡散は私たちの日常生活を変える深い変化を予告した」

--世界の中心が米国・欧州から中国・アジアに移るという予測についてどう思うか。

「私は世界の中心が大西洋から太平洋に徐々に移動するという予測をすでに1979年に出した。『3つの世界(Les trois mondes)』という本でだ。しかし欧州が談合すれば、地位が落ちたり世界を動かす力は失わないと見ている。米国と中国のグローバルリーダー(global leader)競争は、数十年以内に発生するかもしれない混乱のために無意味になるかもしれない。グローバルリーダーの存在自体が危ぶまれる状況が展開する可能性がある」

--未来予測は権力の掌握につながるか。

「私たちは未来の流れを予測することで、私たちの生活の方向を設定し、成功の可能性を高めることができるだけでなく、情報に基づいた未来判断能力がない人たちに対して力の優位に立つことができる」

--西欧の世界支配は軍事力・経済力より未来予測能力のおかげなのか。

「未来を予測すれば競争者よりも先に正当性を確保することができる。軍事力も結局、未来予測から出てくる。未来予測能力が西欧世界の唯一の力の源泉と言うことはできない。しかし予測能力は否認できない権力の道具だ」


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    2018.02.02 14:42
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    フランスの碩学ジャック・アタリ氏。新刊『どう未来を予測するのか』で個人だけでなく国の未来まで予測する技法を示した。アタリ氏は実際、ミッテラン大統領とマクロン大統領の当選を予測したことで有名だ。(中央フォト)
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