【噴水台】韓国人ではない韓国人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.15 10:41
白人のロバート・ケリー釜山(プサン)大教授が自宅書斎に座ってBBC放送との生放送で映像インタビューに答えている時、突然部屋に入ってきた2人の子供によって起きた一つの放送事故が国内外で人種差別論争を触発した。SNS等でこの動画を見ていた多くの人は、2人の子どもを慌てて部屋から連れ出した東洋人女性をベビーシッターだと思っていた。実はこの韓国人女性はケリー教授の妻だった。BBCは「BBCの取材中に子供が……なぜアジア人女性を乳母だと大勢が思い込んだのか」という記事で人種的偏見に関連した問題提起をした。
韓国で韓国人に対して起きた一件だったからそうなのか、特に韓国ではこのような西洋人の無意識的な差別の視線に不快を表す反応があふれた。直接差別を受けたわけでもないのに、あの遠い国にいる誰かが心の中でそのような偏見を抱いているということだけでも、このように皆それぞれ不愉快に思った。では、その私たちはどうなのか。(白人でない)外国人は言うまでもなく、完全に韓国で生まれた近所の韓国子どもたちにさえ、その母親が貧国出身の移民者だと言って日常的に差別している。「差別しないで教える」というソウルの大東(テドン)小学校に多文化家庭子供たちが集まり、それがまた話題になるというのは、他の学校ではそれだけ激しい差別があるということではないか。