【コラム】銅像を建てるのが好きな韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.24 14:39
最近、巷で非難を受けている江南(カンナム)スタイルの造形物を数週間前、ソウルCOEXの前で初めて見た。写真ですでに見ていたが、実際に見るとさらに驚かされた。その巨大さに。そして気づかない観光客がいる場合のために「GANG NAM STYLE」と非常に大きく刻んでいる、その負担となる親切に。何よりもPSYのヒット曲「江南スタイル」の愉快で権威嘲弄的なB級情緒を、重くて権威的な媒体の代表格であるブロンズ彫刻、すなわち銅像で実現したその難解な発想に。
考えてみると、韓国の官と団体は何かを記念して記憶するうえで、歴史人物はもちろん、K-POPまで? 本当に銅像が好きだ。今考えると、おもしろい小学校の怪談の素材も銅像だった。夜12時になると柳寛順(ユ・グァンスン)烈士の銅像が血の涙を流すとか、李舜臣(イ・スンシン)将軍と世宗大王(セジョンデワン)銅像が戦うとか。学校ごとに普及している銅像が粗悪な水準で大量製作されたため、「偉人の精神を学ぶ」という趣旨はなく怪談だけが残る。