「ロボットは基礎技術の総合、日・米とは10年の技術格差」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.05.17 14:46
「HUBO(ヒューボ)のパパ」という先入観のためだろうか。KAIST(韓国科学技術院)の呉俊鎬(オ・ジュンホ)教授(62)を見ていると、日本のロボット漫画「鉄腕アトム」を思い出す。165センチの身長、丸い顔、愛嬌のある笑顔は、日本初のロボット漫画の主人公アトムと似ている。実際、呉教授は第一印象のように楽しく好奇心に満ちた科学者だ。大田(テジョン)KAIST(韓国科学技術院)の呉教授研究室「HUBOラボ」は、ロボット研究開発の空間であると同時に遊び場を思わせる。研究室の建物の屋上は弟子と一緒に作った天体望遠鏡がある私設天文台だ。呉教授は夜遅くまで研究室に残り、人工衛星を観測する。時にはギターを弾きフルートを演奏する音楽家でもある。そのような姿を見ると、「知る者は好む者に如かず、好む者は楽しむ者に如かず」(知之者 不如好之者 好之者 不如楽之者)という孔子の言葉が思い浮かぶ。
好きなことを楽しんでみると大きな実になった。今年、官と民の最高の賞が呉教授に集まっている。第49周年科学の日だった先月21日、呉教授は科学技術振興に寄与した功労で科学技術勲章最高等級の創造章を受けた。来月1日には第26回湖巌賞工学賞を受賞する。湖巌賞はサムスングループの創業者、故李秉チョル(イ・ビョンチョル)会長の号にちなんで1990年に制定された賞だ。毎年、学術・芸術および社会発展と人類福祉の増進に優れた業績を残した人物を選定して授賞する。賞金だけで3億ウォン(約3000億円)、純金50匁のメダルも授与される。10日、大田KAISTのHUBOラボで呉教授にインタビューをした。