<韓国新成長動力10>(1)ロボット産業…アシモを跳び越えよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.11 10:43
世界で最も人間と似ているというロボット。ホンダの「アシモ」がこつこつと近づいてきた。1メートル30センチメートルと小学生ほどの身長の彼は目の前に止まると3秒ほど記者をぼんやりと見つめて手を振った。
昨年12月24日、東京・南青山のホンダ本社で会ったアシモはぴょんぴょんと走って、踊った。ひざを曲げ片足でジャンプするかと思えば音楽に合わせて手話をした。「技術のホンダ」という別名の通りこの会社は1986年と早くからロボット開発に参入した。2000年に第1世代のアシモを発表するまでの投資額だけで3000億ウォン(約290億円)を超える。この資金で戦後日本の復興の心理的動力だった「アトム」の夢を現実の新成長動力として生き返らせた。
アシモの波及効果はロボットひとつで終わらない。開発に参加したホンダ基礎技術研究センターの重見聡史センター長は「ロボットに使われた技術力を自動車に応用してきた。ものごとを判断して周辺の状況を認知する能力は最近話題の自動運転車に必要な核心技術だ」と話した。