韓日中ハブ空港競争で劣勢の仁川空港(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.12.28 14:59
◆中国、北京近郊に第2空港を建設中
最も積極的なところが中国だ。中国の航空市場は現在世界2位で、2030年には米国を抜いて世界最大航空市場になる見込みだ。中国は北京の都心から南に46キロ離れたところに北京第2空港を建設している。2025年に最終完工すれば、滑走路7本に年間1億3000万人の旅客を収容できる能力を備える。また上海浦東空港は今年3月、世界最大エアバスA380航空機が離着陸できる第4滑走路を完工したのに続き、第5滑走路を建設している。香港も2023年までに北側滑走路近隣の海を埋め立てて第3滑走路などを建設する計画だ。年間旅客1億人、62万回の航空機を収容できる大型空港を建設する計画だ。第3滑走路建設に投資する金額だけで193億ドルにのぼる。
日本は2020年東京夏季オリンピック(五輪)に向けて航空交通網を拡充している。成田空港は今年4月に750万人を収容する格安航空会社(LCC)専用ターミナルを完工し、関西空港も2つ目のLCCターミナルを来年3月に完工する計画だ。シンガポールのチャンギ空港は年間旅客1億3000万人を処理できる施設を中長期マスタープランとして推進中で、マレーシアのクアラルンプール空港も2020年までに年間旅客1億1000万人を収容できるよう施設を拡張している。この空港はすでに昨年LCC専用ターミナルでは世界最大規模(収容能力4500万人)のKLIA2をオープンした。アジア太平洋地域で空港投資ブームが起きているのはこの地域の航空市場の成長の可能性が高いからだ。国際航空運送協会(IATA)によると、アジア太平洋地域の航空機利用旅客数は2014年の11億人から2030年には29億人に急増する見込みだ。