【コラム】朴大統領のあの不通人事をどのように理解するか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.16 11:01
『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出』は精神分析学の父、ジークムント・フロイトが自身の最高の著書の1つとして選んだ本だ。フロイトはこの本でダヴィンチ代表作の1つの「聖アンナと聖母子」が見る人に強烈な感動をあたえる秘密のコードをダヴィンチの乳児期のかすかな記憶のかけらに見出す。フロイトの分析では作品の中、聖母マリアの服は近くで見ると鷲の形状だ。そこでフロイトはダヴィンチがベビーベッドに横になっている時にその唇を鷲が尾を何度も打つファンタジーを形象化したこの作品を母(鷲)と息子のオイディプス・コンプレックス的な関係を表現したものと分析した。
それから多くの論争を生んだフロイトのダヴィンチ解釈は歴史心理学(Psychohistory)の始まりだ。直訳するならば心理学的歴史となるが韓国語の語感上、歴史心理学というのが自然だ。