IS、再び殺害映像を公開…オバマ「小心外交」が標的に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.04 10:42
ISによる自国民の殺害で、国内世論が沸き立ちオバマ大統領のリーダーシップは岐路に立たされることになった。オバマ大統領はシリアのIS空爆をめぐって先月28日「まだ戦略がない」と話し、「小心外交」だとして政界から袋叩きにあった。翌日には中東・東欧などの国際危機についてソーシャルメディアのせいにして批判の拡散を自ら招いた。オバマ大統領は先月29日、民主党の行事で「夜のニュースを見ると世の中が崩壊するように感じられる」としつつも「世の中は常にめちゃくちゃだった」と話した。また、危機感が増幅されることについては「部分的にはソーシャルメディアのせい」といった。ジョン・マケイン共和党上院議員は「世の中はいつもめちゃくちゃだったのに、ソーシャルメディアがこれを目立たせたという大統領の発言に驚いた」と批判した。
オバマ大統領は、動画が公開された直後にバグダッドの人材・施設保護のためにイラクに350人を追加派兵するよう指示したが、これに世論が満足するかは不透明だ。民主党内でもIS報復を要求する声が大きくなって、オバマ大統領が近くシリア空爆の有無を決断するのは避けられないという観測が出てきている。この日共和党のリンジー・グラハム上院議員が「(ISを)非難するには不充分で、断固とした行動をする時」として大統領を圧迫したのに続き、民主党のビル・ネルソン上院議員は「大統領にシリアIS空爆の権限を付与する法案を発議する」と言い出した。