【コラム】「日本+イラク=暗雲?」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.22 08:59
1と1を足せば2になるのは明らかだ。だが国際政治では1+1の正解がない。「1+1=困惑したシナリオ」に帰結される場合もあるだろう。最近、北東アジアでは日本の集団的自衛権が、中東ではイラク内戦がイシューだった。2つを加えたらどうなるだろうか。可能性は低いが最も侮れないシナリオは、韓国が、イラクの平和維持をめぐって日本を意識して再派兵する試験台に上がるという気まずい状況だ。
今でこそ2つのイシューは日本とイラクの物理的距離ほど互いにかけ離れており、無関係に進行中だ。集団的自衛権は膨張する中国と、従来の秩序を守ろうとする米国との間で日本が持ち出した攻勢的カードだ。イラクの混乱は、サダム・フセインという強力な独裁権力のもとで静まっていた内部対立が政権崩壊後11年ぶりにシーア・スンニー両派間の血なまぐさい権力闘争が顕在化したケースだ。