【噴水台】疾風怒涛の韓国の高齢者たち
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.05 14:51
「近頃の高齢者たちが恐ろしい」。この言葉は「近頃の子供たちが恐ろしい」と同じぐらいの共感を得る。セウォル号で子供たちをけり飛ばして逃げたイ・ジュンソク船長や全羅南道長城(チョンラナムド・チョンサン)の療養病院やソウル地下鉄3号線道谷(トゴク)駅の列車の放火容疑者も70、80代で、最近、全羅南道霊岩(ヨンアム)の小学校で昼間に女の子4人にセクハラをした容疑者も60代だった。70代の高齢者の放火による国宝1号の南大門(ナムデムン)全焼は、国民的なトラウマとなっている。青少年が起こす事故は自己破壊的なのに比べ、高齢者たちが事故を起こすとこのように汎社会的な衝撃を起こすほどスケールが大きいケースが多くてさらに恐ろしい。
一部の高齢者の逸脱ならまだしも、そうでもないように思えて心配だ。この頃、女性たちは暗い路地で男性高齢者を見かければ身の毛がよだつというほど高齢者犯罪への不安感が大きくなっている。高齢者犯罪は高齢化社会ではどこでも悩みの種に浮上している。日本も10年余り前から“暴走する高齢者”などと言って高齢者犯罪を憂慮した。米国では人生の倦怠期を克服できずに悪魔に魂を売ったファウストのように逸脱と悪行に無感覚になる老人たちを「ファウスト世代」と言って心配する。