韓国では厳しい…規模を縮小する外国銀行(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.16 15:26
2つ目は小口金融中心の営業戦略だ。シティ銀行とSC銀行は相対的に安全と評価された小口金融と住宅担保貸出に力を注いだが、金利が低下して限界に達したという評価だ。相対的に収益性が良い中小企業向け貸出は多くの支店と担当審査役が必要であるため、外国系銀行が進出しにくい分野だ。
これをばん回するため、貸出募集人を使って中間等級の信用者と貸出限度を超過した会社員への貸出に動いたが、費用ほど効果はなかった。むしろ内部から顧客情報が流出する事故まで発生した。シティ銀行は営業店の職員が、SC銀行はITサービス職員が顧客情報を外部に流出させた。ここには年10%以上の高金利貸出を受けた人の名簿が含まれていた。この情報は、高金利貸出を受けた人の信用等級を高め、より低い金利に乗り換えるようにして手数料を得る貸出業者の標的となった。両行は顧客情報流出に対し、金融監督院の制裁を受けると予想される。キム・ゴンウLG経済研究院研究委員は「小口金融に力を注いだ外国系銀行が家計負債と不良債権の増加で収益性が悪化し、さらに費用縮小圧力が加わり、収益性がさらに悪化するという悪循環が形成された。もともと企業金融が強みの銀行を買収し、小口金融中心に変えたのも敗着と考えられる」と述べた。