【コラム】大統領が金融に無関心ならば=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.17 11:32
外出から帰ってきた全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領。あわてて経済首席秘書官を探す。「君、中央銀行が独立するというがどういうことか」。大統領の差し迫った質問に胸をなで下ろした朴英哲(パク・ヨンチョル)主席秘書官(現高麗大学客員教授)。すぐ安定を取り戻し落ち着いて説明する。「中央銀行は本来独立性が保障されなければならず…」。黙々と聞いていた全大統領、気まずい表情で首を縦に振る。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)次官会議で財務部次官が指名された。「はい、財務次官○○○です」。続く全大統領の質問。「金利、下げるのが良いのか、上げるのが良いのか」。突然の質問に言いよどむと、だれかが助けを出すように手を下へ向けるジェスチャーを取る。「はい、下げるのが良いです」。すると全大統領はにこりと笑って意気揚々とこのように話した。「違う、違う。市場に任せるのが良い」。