【中央時評】これは危機ではない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.06 12:59
新年の年初に見る国際情勢は厳しい。あちこちから「甲午危機論」という声が聞こえる。120年前の甲午年、韓半島(朝鮮半島)とその国民が経験した甲午改革と東学革命、日清戦争という天地開闢の渦を思い起こす理由だ。筆者はこうした歴史反復論に同意しないが、不透明な米国の覇権、強力な中国の浮上、攻勢的「普通の国」に向かう日本の動きを見ると、北東アジアと韓半島の危機を思い出さざるを得ない。
一部の人は冷戦時代への郷愁を表している。核戦争の危険は隠れていたが、当時は戦略的な安定と予測の可能性が高かったということだ。冷戦が終わって平和の時代が到来した今、逆説的にその平和は非常に柔弱で不安だ。地域国家すべてが平和を目指すが、結局は反平和的な構図に帰結してしまうという逆説、いわゆる北東アジアパラドックスだ。