【社説】韓国、科学立国できなければ未来はない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.21 16:44
韓国の科学者が意欲を失っている。 このため、未来の発展を牽引すべく科学技術研究が順調に進んでいない。 中央日報が創刊47周年を記念して準備した探査報道シリーズ「科学立国、このままでは未来はない」で報じた衝撃的な状況だ。 国内293人、在米226人の科学者を深層アンケート調査したところ、国内科学者の72%が研究風土と環境がよい先進国で働く機会があれば韓国を離れたいという意向を明らかにした。 在米科学者66%は帰国を希望しているが、低い報酬(55%)と劣悪な研究環境(52%)が引っかかるという。 研究にまい進できない風土、研究費管理に対する非現実的な規定と監査、研究意欲を損なわせる官僚主義、非正規職研究員の増加、理系離れなどの不条理が蔓延しているという現場の声が出てきている。
こうした状況で実績が出るはずがない。 国家科学技術委員会によると、韓国のR&D投資総額(2012年16兆ウォン)は世界5位。 しかし研究実績を表す「研究員1人当たりのSCI(科学技術論文引用索引)論文数および引用度部門」で、韓国は経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち08年以降4年連続で最下位(30位)だ。