【社説】今はもうノーベル賞受賞に向かって=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.01 11:04
故朴泰俊(パク・テジュン)ポスコ名誉会長が生前に夢見たことが昨日、実現した。26年前に浦項(ポハン)の荒野にPOSTECH(旧浦項工大)を設立し、世界的な理工大学に育成すると語っていた朴泰俊会長の夢が、英ザ・タイムズ世界大学評価でPOSTECH1位という結実で表れたのだ。今回の評価は設立50年以内の大学を対象に実施されたもので、米国と英国の名門大学が評価対象から抜けているが、それでも軽く受け止めることではない。特に研究中心大学を目指してきたPOSTECHの成果が世界的に認められたという点で、今回の評価結果は韓国大学の歴史を新たに刻む快挙といえる。
朴泰俊会長の夢はPOSTECHを米カリフォルニア工科大(Caltech)のような研究中心大学に育てることだった。カリフォルニア工科大は規模は小さいが、ノーベル賞受賞者を31人も輩出するなど‘小さくて強い’強小大学だ。このため未来のノーベル賞受賞者の銅像を設置する場所もPOSTECH内には準備されている。しかし1986年の設立以降、まだこの席は空いたままだ。ノーベル賞受賞自体が韓国科学界の目標になることはないが、韓国の経済力や国力を他国と比較してみても、今はもう韓国の科学者がこれを手にする時期に来ている。