【社説】リーダーシップ不在が呼んだ日本の格付け引き下げ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.24 08:41
格付け会社のフィッチ・レーティングスが日本の外貨建て長期国債格付けを「AA」から「A+」に一気に2段階も引き下げた。格付け見通しも「ネガティブ(弱含み)」に下げた。フィッチは2006年に韓国の格付けを「A+」に上方修正し、昨年には格付け見通しを「ステイブル(安定的」」に引き上げている。したがって韓国と日本の格付けが初めて逆転する可能性が開かれた。日本がこうした屈辱を受ける理由は簡単だ。政治が機能不全に陥り消費税率を上げられなかったためだ。景気浮揚のために財政投資は乱発したのに対し、税収拡大を怠ったため国の負債が国内総生産(GDP)の239%に達することになった。
格付け会社は正確な採点基準を公開していないが、概ね財政健全性、対外健全性、金融健全性、経済成長を重視する。日本は格付け下落にもかかわらず深刻な後遺症は避けられるだろうという観測が大勢だ。円という強力な補助通貨を持った純債権国の上、国債の95%を自国民が消化しているおかげだ。もし韓国が同じ状況に陥ったとすればぞっとする経済危機を迎えたかもしれない。格付けが下がれば国際金融市場で高い利率を課さずに資金を借り入れることができないためだ。したがって韓国政府が通貨危機以後に格付けを着実に引き上げてきたことは当然称賛を受けるべきことだ。