仏銀行の格付け引き下げ…ウォンは急落、円は急騰
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.15 08:59
3年前の悪夢が思い出された。秋夕(チュソク)連休が終わった2008年9月15日、米投資銀行のリーマンブラザーズが破産した時のことだ。今年も秋夕連休が終わると同時に大きな悪材料がはじけた。フランス大手銀行の信用格付け引き下げだ。韓国の金融市場では株価とウォンが急落し衝撃波が広がっていった。14日午後、米格付け会社のムーディーズは、フランス2位の大手銀行ソシエテジェネラルの格付けをAa1(AA+)からAa2(AA)に引き下げた。3位のクレディアグリコルの格付けはAa2(AA)からAa3(AA-)に降格した。どちらも一段階ずつ格付けが下がった。ムーディーズは、「両行のギリシャへの貸付金は全貸付残高の中で少なくない水準。最悪の場合、両行が影響を受けかねない」と説明した。ギリシャの債務不履行(デフォルト)が起きれば両行が経営悪化に陥りかねないという話だ。
驚いた投資家は危険資産から逃げた。KOSPIは3.5%以上下落した。日本の株価は1%余り下がった。ソウル外為市場のドル相場は30.5ウォンのドル高ウォン安となる1107.8ウォンで引けた。三星(サムスン)経済研究所のチョン・ヨンシク首席研究員は、「ムーディーズのフランス銀行に対する格付け引き下げが不安心理を増幅させた。ウォン下がり続けると見るのは難しい」と話した。