【時論】21世紀版朝鮮策略(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.22 17:13
中国の対外戦略で最も重要な考慮対象は米国だ。 その米国と韓国は同盟関係にある。 それが韓国の戦略地形で最優先考慮事項だ。 韓国が米国と中国の間で深刻な戦略的な悩みをしてきたのもそのためだ。 解決法もさまざまだ。 連米和中、結米連中、共同進化など程度の差はあるが、結局は米国と中国のどちらにも偏らない均衡した関係を維持しながら、お互い共存しなければならないという認識が土台にある。 しかし言葉だけで均衡を叫んでいるだけで、これを戦略戦術や外交政策に連結させることはできなかった。 歴史を見ると、最も難しい外交が中立路線だ。 多くの議論にもかかわらず、私たちがいまだに戦略同盟の米国と戦略的な協力同伴者の中国との間で韓国だけの生存空間を見いだせないまま右往左往してきたのは驚くことではない。
「氷凍三尺、一日の寒に非ず」という言葉がある。 中国の北朝鮮政策が特にそうだ。 かといって中国と北朝鮮が常に好意的で同じ戦略的認識を持っているわけではない。 春に招待教授として米ハーバード大に滞在しながら会った多くの中国専門家は、中国が北朝鮮をかばうのは必ずしも北朝鮮を好んでいるからではないという点を強調した。 ホワイトハウスで中国問題の責任を担うある専門家は、中国と北朝鮮の間の不信感は信じられないほどの水準だったと述べた。 北朝鮮も中国と距離を置こうとしている。 6月に北朝鮮問題に関して「出口はない(NO EXIT)」という本を出したジョナサン・ポーラックの主張がそうだ。 北朝鮮が核を開発したり米国に接近したりするのも、中国を牽制するためというのがポーラックの結論だ。