中国は経済成長とともに着実に軍の現代化計画を推進してきた。 先端武器体系のステルス戦闘機の開発、潜水艦能力の増強、対艦ミサイル能力の改善など海・空軍力の先端化を通して周辺国を緊張させている。 特にワリャーグ級空母の試験航海を公開し、「中国空母時代」の開幕を宣布したのがそうだ。

中国の空母に対する関心は昨今のことではない。 今回試運転を実施した空母の正確な軍事的能力を確認するのは難しいが、米国のイージスシステムと似たレーダー施設、防空ミサイル体系、保護体系を備えているという。 空母自体が作戦能力を持つには必要な武器体系と艦載機の運用能力を備える必要があり、作戦に投入されるためには空母打撃群が構成されなければならない。 空母打撃群は空母の保護・支援のために駆逐艦、巡洋艦、潜水艦、早期警報機、大型補給艦などで構成される。 中国の空母自体が完全な戦闘能力を具備し、空母打撃群を構築するには、さらに多くの時間が必要だという評価が支配的だ。

中国が空母開発計画を推進する背景はまず、政治的に強大国を誇示できる象徴的な武器体系を確保するということだ。 国の自負心と威信を高めるのに空母ほど適切な手段もない。 空母の戦略的な有用性と中国空母の技術レベルに懐疑的な一部の人々は、中国が政治的な効果を重視していると見なしている。 二つ目、持続的な経済発展には遠距離海上交通路の安定的な確保が必須だ。 このため作戦半径を拡大できる空母が要求される。


【時論】中国空母時代…北東アジアの戦略的角逐を予告（２）