【社説】企業への圧力で物価は安定しない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.04 11:14
物価が尋常でない。2月の消費者物価が前年同期比4.5%上がり、韓国銀行(韓銀)の物価管理目標上限線(4%)を2カ月連続で超えた。中東情勢の悪化で国際原油価格が急騰し、口蹄疫や大雪までが重なった。異常気象と中国・インドの需要急増で国際穀物も高空行進中だ。海外の物価不安要因は当分落ち着く兆しはない。このままだと3月の消費者物価にも相当な圧力として作用するのは明らかだ。
海外衝撃による物価不安には当然対処する政策手段がない。尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官も「政策空間が狭まっている」と述べた。こうした逆風の中で成長・物価の二兎を追えばより大きな災難を招きうる。現実的に「5%成長、3%物価」というマクロ経済目標から柔軟に見直すのが優先だ。企業に圧力をかける段階も過ぎた。定石通り金利と為替を調節する根本的な処方が必要な時期だ。