【コラム】アジアが一つになるには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.08 15:21
中国は最近までアジア企業海外投資の相当部分を誘致することで、究極の投資先と認識されてきた。 しかし中国内の賃金上昇、輸出から内需への経済転換の推進、日本企業に対するレアアース供給中断などは、アジア企業の投資に多くの変化をもたらす見込みだ。 最近までアジア全域の多くの生産ネットワークが生産施設を中国に移すと考えられていた。 しかしこうした見方は次第に弱まってきている。 中国の賃金が他の低賃金アジア国家に比べ、速いペースで上昇しているからだ。 中国東部の海岸地域では、有能な中国人職員を社内にとどめておくのが難しいほどだ。 これらの地域の製造業平均賃金はフィリピンやタイを上回る。
中国政府は賃金がはるかに低い内陸に製造企業を移転し、賃金上昇問題を解決しようとしている。 しかし内陸には熟練労働者が少なく、運送費もかかる。 このため一部では、世界の物価を抑えていた低価中国産の時代が終わったという声も出ている。 40年前の日本と同じように、中国製品も次第に付加価値が高まってきている。