【社説】“じゃんけん”でメダル操作、ショートトラックだけか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.25 12:52
こんな方法で選手を育て、オリンピック(五輪)や世界選手権大会でいくら金メダルをたくさん獲得しても、何の価値があるのか。しかも1988、92年冬季五輪で連続優勝し、国民的英雄として脚光を浴びたコーチが犯行を主導し、別の五輪金メダリストと現役国家代表コーチまでが勝負操作に加わったと、警察は明らかにした。慨嘆だけでは済まされない深刻な事態だ。こんなことで韓国のスケート界がスポーツ精神、五輪精神などと言えるのか。似た犯罪・不正はスケート界だけではないはずだ。
コーチの圧力で特定選手が世界選手権大会の出場をあきらめるなど、談合と勝負操作の波紋でショートトラック界がどん底に落ちたのはわずか8カ月前だ。ソウル警察庁によると、今回の不正は入賞者に国家代表選抜戦出場資格と体育特技者としての大学入学の機会が開かれる高校部ショートトラック大会であった。高3選手のうち大学入試に必要な全国大会受賞経歴が不足した弟子を入賞させるために、低学年選手を棄権させ、じゃんけんでメダル順位をあらかじめ決め、実際に大会でもそのままの順位になった。保護者との間で不正なお金は行き来しなかったか、他のスポーツ種目はどうか、当然、徹底的に調べなければならない。