【取材日記】多機能携帯電話論争…消費者が賢くならなければ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.19 09:42
しかし多機能携帯電話の影もある。流行に乗りとりあえず多機能携帯電話に変えてみようという部類だ。「インターネットができる携帯電話が多機能携帯電話」という程度の表面的な認識も問題だ。多機能携帯電話は消費者が望むスタイルに最適化して使う賢い携帯電話だ。音楽愛好家には音楽鑑賞中心の機器に、ゲームマニアにはゲーム中心の機器になる。「iPhone」という名前もインターネットの「i」ではなく、「私」を意味する「i」に近い。流行だからと多機能携帯電話を購入する人は機器をまともに利用できないのに高い料金を払うことになる。多機能携帯電話を購入したあるサラリーマンは、「日常が忙しいせいか、携帯電話とそれほど違いはない」とぼやく。
専門家らは、「多機能携帯電話市場を活性化させるにはまず消費者が賢くならなくてはならない」と指摘する。無条件で購入するのは多機能携帯電話に対する失望感を広げ、むしろ市場の発展を妨げかねないと懸念する。多機能携帯電話は韓国のIT産業を再跳躍させる契機と期待される。多機能携帯電話はすでに世界の携帯電話の17%を占めており、年10%以上の成長を見せている。iPhoneは韓国の携帯電話産業に光と混沌をともに投げかけた。いまは消費者が賢くなる番だ。