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「屈することなく精進する」…韓国野党代表、辞任論を一蹴

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.09.23 11:37
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韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表に対する逮捕同意案が可決した後、波紋が広がっている。李代表を擁護する親李在明系は22日、可決票を投じた非李在明系を非難した一方、非李在明系は李代表の第一線からの退陣と革新型非常対策委員会の必要性を主張し、強く衝突した。こうした中、李代表は病室で逮捕同意案可決後の最初の立場表明を通じて事実上の辞任拒否の立場を明らかにし、民主党の行方は一寸先も見通せない状況になった。

李代表はこの日午後2時ごろ発表した600字分量の立場表明文で「検事独裁政権による民主主義と民生、平和の破壊を防げるよう民主党に力を集めてほしい」とし「国民を信じて屈することなく精進する」と明らかにした。続いて「政権の暴走と退行を防ぎ、民生と民主主義を守らなければいけない。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の暴政に対抗して戦う政治集団は民主党」とし「民主党が崩れれば検察独裁の暴圧はさらに強まり、その被害はそのまま国民に向かうだろう」と主張した。党内からは、前日の国会本会議で逮捕同意案が可決して26日の令状実質審査を控えている李代表が、支持層の結集に本格的に動き出したという解釈が出てきた。

 
逮捕同意案の可決から21時間後に初めて出したメッセージだったが、前日の国会本会議で確認された党内離脱票への言及はなかった。ただ、李代表は「川の水はまっすぐに進まないが海に流れる。歴史は繰り返されながらも常に前進した」とし、迂回的に自らの所感を表した。同時に「より改革的な民主党、より有能な民主党、より民主的な民主党になれるよう死力を尽くす」とし、党務を手放さない意志も表明した。

李代表は「民主党の不足する点は民主党の主人になって埋めて叱責して直してほしい。李在明を超えて民主党と民主主義を、国民と国を守ってほしい」と支持層の党員加入も促した。そして「党のすべての力を一つに集めることができれば我々は必ず勝利する」とし、党レベルの団結を訴えた。

党内からは、李代表がこの日の立場表明を通じて非李在明系の辞任要求を一蹴した、という評価が出てきた。これに先立ち非李在明系議員はこの日午前、ラジオ番組のインタビューで「責任を取るべき人は李代表をはじめとする従来の指導部」(李元旭議員)、「指導部が辞任した後、統合的な革新型非常対策委に進もうという結論を下せなければ、政治経験が豊富な重鎮議員が協議体でも作って総意を集めなければいけない」(金鍾民議員)として「指導体制改編」を要求したが、これに対する答弁が全くなかったからだ。非李在明系のある議員は「李代表の立場表明を要約すると『辞任するつもりはない』ということ」と解釈した。

こうした中、親李在明系の最高委員はこの日も「可決暴挙」などの激しい表現で逮捕同意案に賛成した議員に対する非難を続けた。鄭清来(チョン・チョンレ)最高委員は「圧倒的な支持で選ばれた李代表を否定して悪の巣窟に追い込む卑劣な背信行為が生じた」とし「容認できない解党行為だ。全党員の同意を集めて断固処理する」と述べた。

また朴賛大(パク・チャンデ)最高委員は「すべての行為には責任が伴う。自身の行為に責任を負わなければならない日が必ずくるだろう」と警告し、徐銀淑(ソ・ウンスク)最高委員は「30人の少数が尹錫悦検事独裁と政治的に手を握った。内部の敵から措置を取らなければいけない」と主張した。

2日目も続いた親李在明系と非李在明系の激しい対立は26日に重大分岐点を迎える見込みだ。この日午前10時にソウル中央地裁で李代表に対する令状実質審査があるうえ、午後2時には逮捕同意案可決に対する責任を取って辞任した朴光温(パク・グァンオン)院内代表の後任を決める選挙が行われるからだ。この日に新しく選出される民主党院内代表は、李代表が拘束される場合、党代表まで代行することになる。

党関係者は「逮捕同意案の可決で党が混乱した状況で、親李在明系と非李在明系のうちどちらが院内代表を占めるかを見れば、沈黙している議員の多数が何を望んでいるか分かるだろう」と話した。民主党のある議員も「結局、現事態の収拾策を票対決で決めるという意味」と分析した。

李代表が拘束されるかどうかは、野党の内部状況を越えて来年の総選挙を控えた政局の行方を左右する分岐点になるとみられる。令状が発付される場合、民主党は党代表拘束という初めての事態に直面する。党規約上、李代表の職務は停止しないが、政治的な波紋を考慮すると新しい指導体制をめぐる議論が避けられない見込みだ。

半面、令状が棄却される場合は尹錫悦政権と検察が「無理な令状請求だった」という非難を受ける可能性が高い。ただ、この場合も李代表が党の内紛をどう収拾するかがカギとなる。現状況では党指導部が可決派を「解党行為者」と規定しただけに、令状が棄却されれば李代表がこれら議員に懲戒など強い措置を取るはずという見方が少なくない。

こうした中、ソウル緑色病院に入院して4日目となる李代表はこの日、党内関係者の見舞いを受け始めた。禹元植(ウ・ウォンシク)、金泳鎮(キム・ヨンジン)など親李在明系議員16人はこの日午前、緑色病院を訪れ、李代表の断食を強く引き止めた。禹議員は会談後、「(李代表は)我々の考えは分かったという程度で答えた」と伝えた。民主党最高委員もこの日晩、李代表を訪ねて断食の中断を繰り返し要請したが、李代表は特にこれには言及しなかったという。

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