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【社説】逮捕同意案が可決…回復難しい政治的な傷を負った韓国野党代表

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.22 14:27
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韓国国会が昨日、最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表に対する逮捕同意案を通過させた。賛成149人、反対136人、棄権6人、無効4人という投票結果を見ると、民主党からも少なくとも29人の議員が賛成票を投じたと推定される。李代表個人の防弾用の私党になるのか、それとも正道を歩む公党になるのかを選択すべきという国民の要求に、これ以上背を向けるのは難しかったとみられる。

ただ、民主党議員の大多数の約130人は反対票を投じ、逮捕同意案は定足数わずか1票超えでかろうじて可決した。彼らは李代表を守るために、いや正確には自分たちの公認権を守るために不逮捕特権を守った議員たちだ。ほとんどが親李在明系の彼らの主導の下、民主党は今年に入って盧雄来(ノ・ウンレ)、尹官石(ユン・グァンソク)、李成万(イ・ソンマン)らの不正疑惑で令状が請求された議員の逮捕同意案を4回連続で否決し、「防弾政党」という汚名を自ら招いた。そして地方選挙公認関連の資金授受容疑で請求されたハ・ヨンジェ国民の力議員逮捕案は可決した。「ネロナムブル(=自分がすればロマンス、他人がすれば不倫)政党」と言われてもやむを得ない。民主党は今からでも自党の議員の拘束を阻止するために逮捕同意案の否決を乱発した過ちについて国民に謝罪し、常識と公正の政治をしなければいけない。

 
李代表逮捕同意案の可決で民主党の政治的負担は大きくなった。特に、6月の国会代表演説で不逮捕特権放棄を約束しながらも、同意案表決の前日に民主党議員に堂々と否決を要請した李代表のリーダーシップは回復が難しい傷を負った。「状況によって手のひらを返すように言葉を変える約束不履行の口だけの政治家」という烙印は、李代表本人はもちろん、民主党にも大きな鎖になっていくはずだ。「心理的分党状態」という言葉までが出るほどの党内状況も大きく揺れ動く局面だ。逮捕同意案の可決を契機に非李在明系は李代表の退陣を要求し、李代表と親李在明系はこれに「獄中公認も辞さない」として対抗することも考えられる。総選挙を半年後に控えた状況で分党の可能性まで排除できない深刻な内紛に向かう可能性が高まったのだ。

民主党が生きる道は一つしかない。李代表は逮捕同意案の可決を謙虚に受け止め、令状審査に誠実に臨まなければいけない。本人が主張するように検察の捜査が根拠のない政治捜査であるのが事実なら、裁判所も同じ判断を下すのではないだろうか。半面、令状が発付されれば民主党は裁判所の判断を尊重し、リーダーシップ革新と再整備に入るべきだろう。内紛を防いで総選挙で勝利するには李代表本人が去就に勇断を下すしかない。国民の信望を集める良心的な大きな人物へと党のリーダーシップを改革し、換骨奪胎の誠意を見せることだけが民主党の代案だ。

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