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韓日中の女性が盗撮の対象に…「性的暴行特訓」自慢した「チおじさん」の正体

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.09 10:58
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混雑した電車やバスの中で誰かが女性の尻を触る。クリックさえすればこのようなセクハラ場面を隠し撮りした映像が果てしもなく出てくる。韓国・日本・中国・台湾・香港などアジア全域で撮影されたこのような映像が投稿されているのは中国語サイト「頂不住(DingBuZhu)」(中国語で「我慢できない」という意味)。まるで韓国の「n番部屋」を思い出させる。

いったい誰がこのような性犯罪映像を製作して流通・販売しているのか。英国BBC調査報道チームがこれを1年間追跡した結果を8日(現地時間)、報じた。BBCの粘り強い取材で会った主犯は別名「チおじさん」だった。

 
BBC調査報道チームが真っ先に注目したサイトは「頂不住」だった。1ドル(約139円)にもならないお金で見ることができる映像が数多く集まっているサイトだった。取材陣はサイト運営者がさらに性的暴行動画を注文製作していた事実まで知った。頂不住は「痴漢倶楽部」という名のサイトにも続いていた。やはり似たコンテンツを販売していた。ところでこれらのサイトに繰り返し登場して特に目を引く映像製作者の名前があった。「チおじさん」だった。

実体に迫っていったBBCは映像供給者であるノクティス・ツァン(30)という男と会うことができた。中国生まれで東京在住のノクティス・ツァンはヘビ・メタバンドの歌手で活動したが、実際は同じバンドメンバーであるルーパス・フーと結託して映像の供給役を担当していた。取材陣は歌手スカウターを装ってノクティス・ツァンに接触した。そして彼の背後にはこのすべてを設計したチおじさん、「マオミ(猫咪)」(中国語で「猫」)がいるという事実を知った。東京に住む中国人で、韓国のn番部屋事件でいうなら「博士」チョ・ジュビンの役割をしていた人物だ。ノクティス・ツァンは「動画5000本以上をサイトに上げて販売収益の30%は自分が受け取り、残りの収益(70%)は猫咪に送った」と説明した。

事件の核心に近付くにはマオミに会わなければならなかった。取材陣はサイト投資家を装ってこの旧正月連休に東京のあるカラオケで彼に会うことができた。マオミは「サイトの一日の売上が10~20万円で、安定的に収益が出ている」と自慢げに明らかにした。マオミを取材した結果、マオミのような「チおじさん」が15人で構成されたチームという事実も知った。このうち10人は中国で活動中だった。「チおじさん」らが製作した動画を集めて隊長格であるマオミが所有したサイト3カ所で販売するという構造だった。

このサイトは有料会員だけで1万人以上が加入している。会員の大部分は中国人男性だった。日常的な場所で起きるセクハラ映像の他にも女性に薬物を飲ませて性的に虐待する映像も堂々と販売されていた。マオミは「(女性を)性的暴行と撮影する技術を部下に伝授して訓練している」と明らかにしたりもした。

BBCは「彼は自身が非常に慎重な性格だと明らかにしたが、本来『タン・ジュオラン』という本名が記載されたクレジットカードを見せるなどのミスを犯す面も見えた」と伝えた。日本帰化を夢見ているとも話した彼は、取材陣が遅れて正体を明らかにして追加インタビューを要請するとカメラマンを殴った後に逃走したとBBCは伝えた。BBCは「『チおじさん』のツイッターアカウントはまだ有効だ」としながら「ツイッター社にコメントを求めたところ、返事はなく、代わりにこの(大便)の絵文字が送られてきた」と説明した。今年3月以降、ツイッターはメディアのすべての問い合わせメールにこの絵文字で回答している。

日本でセクハラ退治運動を行うたか子さん(24、女性)はBBCに「性加害者にとって女性はただのコンテンツにすぎない」としながら、マオミのような犯罪者に対して処罰を強化しなければなければならないと強調した。これに関連して、最近日本では性犯罪関連の規定を強化する刑法改正案が国会に提出された。BBCは「痴漢を取り締まる法律の厳罰化を活動家は求めている」と指摘した。

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