韓国、コロナ負債償還猶予の錯視…家計貸出延滞率が深刻
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.26 11:29
韓国で貸出延滞率が上がっている。上昇幅が拡大している点が問題だ。特に新型コロナ流行期間の貸出の延滞率が下半期に向かうほど大きく上昇し、金融機関の負担が拡大すると予想される。
金融監督院は25日、2月末の国内銀行の韓国ウォン貸出延滞率を1月末比0.05ポイント上昇の0.36%と明らかにした。昨年2月末の延滞率(0.25%)と比較すると0.11ポイントも上昇した。2020年8月(0.38%)以降で最も高い延滞率だ。ただ、2月の新規貸出の延滞率は0.09%と前月とほぼ同じ水準だった。金融監督院は銀行全体の韓国ウォン貸出金および信託の貸出金で元利金を1カ月以上償還していない割合で延滞率を集計した。
特に2月末の韓国ウォン貸出のうち家計貸出の延滞率は前月比0.04ポイント上昇した0.32%だ。家計貸出の延滞率は新型コロナが本格的に流行し始めた2020年3月から下落傾向を見せた。しかし金利上昇などの影響で昨年9月末(0.19%)からまた上昇傾向に転じた。特に今年2月は、新型コロナが本格的に拡大する前の2020年2月末の延滞率(0.3%)を初めて上回った。