文前大統領「前安保室長の拘束は残念だ」 与党「責任回避の意図」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.05 07:51
文在寅 全大統領が4日、「徐薫(ソ・フン)前安保室長は最高の対北朝鮮交渉家」とし、「そのような信頼の資産を壊してしまうとは、あまりにも残念なことだ」と述べた。裁判所が3日未明「証拠隠滅の恐れがある」として徐前室長の拘束令状を発行すると、直接フェイスブックにコメントを書いた。検察の拘束令状請求に「どうか度を越えないことを願う」として1日警告性「立場文」を発表した。これに対し、与党・国民の力が「どうか度を越えないでほしい」(朴正夏首席報道官)と対抗し、徐勲氏に対する拘束捜査で新旧権力間の葛藤が大きくなっている。
これに先立ち、ソウル中央地裁のキム・ジョンミン令状専担部長判事は2日、徐前室長に対して歴代最長記録である10時間10分余りの間、令状実質審査を行った。その後、3日午前5時ごろ「犯罪の重大性および被疑者の地位および関係者らとの関係から見て証拠隠滅の恐れがある」として拘束令状を発行した。刑事訴訟法第70条によると、裁判所は被疑者が罪を犯したと疑うほどの相当な理由があってこそ拘束令状を発行する。
徐前室長の弁護を担当したイ・ソクス弁護士によると、検察は審査で「文前大統領が1日、国会で尹建永(ユン・ゴンヨン)議員を通じて立場文を代読させるなど、徐前室長側が容疑を強く否認している点を挙げ、証拠隠滅の恐れがある」と強調したという。