【社説】北のICBM挑発…代償を確実に払わせるべき
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.11.19 13:58
北朝鮮が昨日また大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。3日に火星17型と推定されるICBMを発射し、目標地点に到達せず空中消滅したが、今回これを再試験した。長距離核弾頭運搬能力を誇示するものと分析される。しかしそれよりも高次元の狙いがある。今回のミサイルは高角でなく正常な角度で発射していれば、米国本土全域に到達する1万5000キロの射程距離だった。米国を狙った圧力という意味もあるが、公海上でなく日本のEEZを弾着点とし、意図的に日本を標的対象に引き込んだ挑発だ。
北朝鮮が高強度の挑発を敢行する目標ははっきりしている。頻繁な試験発射で疑う余地のない核・ミサイル能力を立証し、実質的な核保有国として認められようということだ。これを認める瞬間、北朝鮮の脅威は根本的に除去することができず、軍縮会談などで莫大な対価を与えて脅威を管理する手続きに進むしかない。最近、米国国内でも非核化目標を再検討し、より現実的な対応政策への転換が必要だという声が出ている。北朝鮮としてはもう少し挑発の程度を高めれば自分たちが望むものを実現させることができると考えかねない状況だ。