「ローンスターのだまし逃げ」でなぜ韓国に50%の責任?…「官冶」が問題だった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.07 09:40
「ローンスターが株価操縦事件で有罪判決を受けた点からみて『食い逃げ(Eat and Run)』の比喩を発展させて『だまし逃げ(Cheat and Run)』とも見ることができる」。
韓国法務部が6日に公開した、韓国政府-米国系投資ファンド「ローンスター」事件に対する世界銀行国際投資紛争解決センター(ICSID)仲裁判定文(先月31日)の要旨に出てくる表現だ。ICSID仲裁判定部も、ローンスターが2003年の外換銀行安価買収過程で外換カード株価操縦をしたという点を根拠に、2012年にハナ金融に売却して数兆ウォンの差益を得た全過程について詐欺などの不正行為として比喩したのだ。
それなのになぜ韓国政府に外換銀行売却価格引き下げ分の50%の責任を認めたのか。判定文の要旨は、当時、金融委員会が売却承認を遅延したことを問題にしたのではなく、ハナ銀行側に買収価格引き下げ圧力を加えて私的な契約に介入したという点を指摘している。結局、問題は「官治金融」だった。