【借金の罠にかかった韓国MZ世代】借金で投資して崖っぷちに(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.07.31 12:23
MZ世代が過重な負債に苦しめられることになった根本的な原因は雇用の二極化だ。膨らんだ貸出利子に耐えられるほどの所得がある青年は少数だ。安定的で賃金が高い仕事に就く青年より不安定で賃金が安い仕事に就く青年が大多数だ。雇用労働部によると6月基準で従業員1人以上の事業者従事者1924万3000人のうち常勤労働者300人以上の企業に通う会社員は306万4000人にすぎない。賃金差も大きい。韓国経営者総協会によると2020年基準で従業員300人以上の企業の正規職大卒初任給は年俸5084万ウォンだ。これに対し300人未満の事業者はその58.7%の2983万ウォンにすぎなかった。2011年だけでも大企業は3005万ウォン、中小企業は2551万ウォンで格差はそれほど大きくなかった。全労働者の6人に5人は中小企業に勤め、彼らの所得は大企業社員の半分水準ということだ。
都市銀行の住宅担保貸付と信用貸付金利が急激に上がり貸付負担が加重されている。米連邦準備制度理事会(FRB)は先月と28日の2度にわたり政策金利を0.75%引き上げた。韓国銀行金融通貨委員会も最近基準金利を0.5%引き上げた。この影響で韓国5大銀行の住宅担保貸付金利は変動型と固定型とも最高6%を超えた。住宅担保貸付金利7%台入りが目前に迫っているという分析も出ている。