【コラム】われ「トクテム」、ゆえにわれあり…韓国MZ世代オープンランの本音(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.31 13:55
今回は33万ウォン(約3万3300円)の時計だ。26日にスウォッチがオメガとコラボレーションした時計「ムーンスウォッチ」を発売すると世界中の店舗に人々が殺到した。早朝からショップ前に数十、数百人が並んで待機する「オープンラン」が起きた(注:韓国でオープンランとは、開店前に列に並ぶことを意味する)。ソウル・ニューヨーク・東京・ロンドン・香港・ジュネーブ・ミラノなど世界各地での様子は皆似たり寄ったりだった。客の間で小競り合いが起きて販売が中断されたり、警察が出動したりもした。一見すると900万ウォンのオメガ名品時計「ムーンウォッチ」と似ているというから納得がいく。30日、リセール(中古)プラットフォームにはムーンスウォッチの時計が145万~290万ウォン台で登場した。
先月、歌手パク・ジェボムが手掛けたオリジナル焼酎「WON SOJU」発売時にもオープンランが起きた。若者消費者が店の前に1000人以上並んだ。焼酎としては高いが(1万4900ウォン)、発売1週間で2万本が完売した。だが高額のものだけがオープンランの対象ではない。最近、韓国の市中のコンビニでは1500ウォンのポケンモンパンのオープンランが大きな盛り上がりを見せている。ポケモンキャラクターのステッカー(ティブティブシール)15種がランダムに入っていて、お気に入りのキャラクターが出てくる時まで買って、また買う。16年ぶりのリニューアル発売によって、シール集めの思い出を胸に20~30代が熱狂している。品切れ続出で入庫時間に合わせて待機の列ができる。希少ステッカーは中古サイトで4~5万ウォン台で取り引きされることもある。ポケンモンパンは発売1カ月で700万個も売れた。