シャネルは３００ユーロ（約４万円）以上の製品をロシアに対して販売することを禁じる欧州連合（ＥＵ）の制裁により、ロシア内のショップを閉鎖する一方で外国のショップでは個別のロシア客に対する販売を中断した。

ロシアのテレビ司会者、マリナ・エルモシュキナさんはニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）に「ドバイのシャネルショップの店員がロシアでカバンを着用しないように証明する書類に署名してほしいと要請してきた」とし「すべての女性が同一なら、なぜ国籍で女性を差別するのか」として批判した。

シャネルの販売中断の方針に対して一部のロシア人インフルエンサーたちがシャネルのカバンを切断する映像を公開している。９３４万人のフォロワーを抱えるモデルのビクトリア・ボニアさんは８日、インスタグラムにシャネルのカバンをはさみで切断する映像を掲示して「シャネルが客を尊重しないのに、私たちがなぜシャネルを尊重しないといけないのか」と抗議した。

シャネル側は「貿易制裁法を含めて、全世界の私たちの事業場と職員に適用されるすべての法を順守する」としながら「顧客が購入する品目がロシアで使われないように確認する手続きを進めていて、より良いアプローチ方式を探しているところ」と明らかにした。