炭素排出権価格1年で36%急騰…企業の「炭素負債」すでに3000億ウォン=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.11 09:56
韓国政府の強力な炭素排出規制政策が本格化し財界の悩みが大きくなっている。規制を免じる無償割当量は大幅に減る状況だが、炭素排出権価格は揺れ動いているからだ。当局が無理な目標を設定して企業の負担を拡大しているとの不満も出ている。
10日の韓国取引所によると、国内炭素排出権価格は1年間で36%上がった。昨年4月に1トン当たり1万5400ウォンだったKAU21(2021年排出権)価格は今年初めに3万5100ウォンまで上がり、8日には2万900ウォンで取引を終えた。国内炭素排出権は韓国取引所で取引されるが、国内産業政策だけでなく海外排出権価格にも影響を受ける。欧州連合(EU)の炭素排出権価格はロシアがウクライナに侵攻して一時下落したが、EUの景気鈍化の懸念が予想より大きくないという分析により再び上昇傾向に入り込んだ。DB金融投資のカン・テスン研究員は「ロシアとウクライナの戦争が短期で終わりEUが既存の炭素排出規制強度を維持するならばEUの炭素排出権価格は再び上昇するかもしれない」と予想した。