【コラム】在日とコリアン・アメリカン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.29 10:21
韓国女優ユン・ヨジョンの新作『Pachinko パチンコ』は吸引力があるドラマで、さまざまな面で一風変わった作品だ。その中心人物であるソンジャは日帝強占期に釜山影島(プサン・ヨンド)に生まれ育ち、若くして日本に渡った女性。長い歳月を貫き、ソンジャと子孫の話を描くドラマにふさわしく、ソンジャ役を演じる女優だけで3人いる。年を取ったソンジャを演じたユン・ヨジョンの他に、幼少時は子役女優チョン・ユナ、青年期は新鋭キム・ミナが登場する。
3人を含め、このドラマの大小の役には見慣れない俳優が大勢登場する。だが登場する俳優は一様に、不思議なほど演技が上手で、先週公開された第1~3話を一気に見て内心感心した。履歴を調べてみると僑胞(海外在住韓国人)俳優もいる。ソンジャの息子でありパチンコ店を運営するモーザス役の新井総司は「パク・ソヒ」という韓国名を持つ在日僑胞、ソンジャの孫であり米国留学後に現地の銀行で働き、その日本支店に帰ってくるソロモン役のジナは在米僑胞だ。このドラマはソンジャの人生を時代順に追うのではなく、日帝強占期と1989年ソロモンが日本に帰ってきた時期とを行ったり来たりしながら話が展開する。