世界を魅了させた韓国コンテンツ「物足りない好況」…ネットフリックスが収益・人材を「暴風吸入」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.10 10:50
ネットフリックスがドラマIPを確保して第2・3次著作物の収益まで「獲得」するという韓国国内の懸念はすべてのドラマに該当しない。例えば、ドラマ『地獄が呼んでいる』は原作がウェブトゥーンだ。ヨン・サンホ監督は「ネットフリックスが『地獄が呼んでいる』の漫画原作のIPを所有するわけではない。原作IPの映像化権利を持っている。そのため、『地獄が呼んでいる』のスピンオフ小説を出すといえば、ネットフリックスとは関係ないものになる」と説明した。
韓国制作会社がネットフリックスと公平でない条件で交渉する現実は当分仕方ないようだ。先行契約の具体的内容を分からないばかりか、交渉経験も不足するためだ。そのため、最低収益率の保障や創作寄与度にともなう最低限の著作権の保有基準などを政府が設ける必要があるという声が上がる。
リアライズピクチャーズのウォン・ドンヨン代表は「現在は、ネットフリックスとコンテンツ契約を結ぶ時、収益分配、IP所有権に対して決まった基準がない」として「新型コロナ状況で安値でも作品を作ろうとする制作会社も保護できるルールが必要だと考える」とした。イム・サンヒョク弁護士も「制作会社とOTT間契約で活用できる多様な契約枠組みが必要だ」と指摘した。放送通信大学のイ・ソンミン教授は「ネットフリックスと契約経験のある大企業がパートナーという心構えでノウハウを共有するべきだ」と提案した。