【コラム】「KAIST50周年ロケット」が失敗した理由3つ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.18 15:12
◆「カナダにいたら問題なかったのに…」
2つ目の原因は空域許可条件だ。この日、ペリジーエアロスペースとKAISTがチェジュ航空庁から打ち上げ許可を受けた時間は午前11時50分から20分間にすぎなかった。来賓の祝辞が長くなったために実際に使えた時間は15分余り。この時間内にロケットを打ち上げることができなければ、空域許可を再び取らなければならない。29日、悪条件の中でも打ち上げを強行した原因の一つだ。チェジュ航空庁によると、ば龍水里は済州空港滑走路と一直線上にあり、航空交通量が多いため宇宙ロケットの発射場にはふさわしくない地域だ。チェジュ航空庁関係者は「地域住民がペリジーエアロスペース側に友好的で、行事が一回しか行われないという判断の下で空域許可を出した」と説明した。
ペリジーエアロスペースの科学ロケットの打ち上げは実は今回が初めてでない。行事半月前の12月5日未明にも龍水里で同じ規格の科学ロケットを打ち上げた。当時は夜なので運航中の飛行機がないため空域許可を取るために大きな問題はなく、風も強くなかった。ロケットは目標の高さまで成功裏に打ち上げることができた。真夜中に非公開で行われた打ち上げには成功し、昼間に公開行事として行われた正式試験打ち上げには失敗したのだ。