【コラム】数十兆の税金使って…なぜ「焼け石に水」になってしまったのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.21 11:02
量子技術は米国と中国が技術覇権競争を繰り広げている核心分野だ。量子コンピュータが開発されればブロックチェーンはもちろん、世の中のすべての暗号体系が無力化されるという。韓国の量子コンピュータ技術水準は米国対比71.8%で、顕著に低い。それでも政府が今年量子技術R&Dに投資したのは326億ウォンだ。それでも2019年に比べて220億ウォンも増えているが、先進国と比較すると「雀の涙」だ。
韓国が誇る半導体分野も同じだ。大学と中小企業の先端半導体研究・開発(R&D)を支援するナノ総合技術院が保有する先端露光装備は20ナノメートル水準の半導体回路を描くことができる露光装備ArF液浸スキャナーだ。サムスン電子と台湾TSMCがトップ争いを繰り広げている10ナノメートル以下には極端紫外線(EUV)工程が必要だが、ナノ総合技術院には望むことすらできない。EUV装備の1台あたりの価格は2000億ウォンだ。