韓国の科学技術自尊心打ち立てた…ヌリ号一度で打ち上げ成功
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.21 18:06
宇宙ロケット独立の日だ。21日午後5時、全羅南道(チョンラナムド)の高興(コフン)半島先端にある羅老(ナロ)宇宙センターで韓国科学技術の自尊心がわき上がった。15度と寒い天気の中、打ち上げ場には火炎が作り出した巨大な綿雲が広がり始めた。2010年から10年余り純国産技術で開発してきた韓国型ロケット(KSLV-2)ヌリ号が打ち上げられ、地球上空700キロメートルの軌道に到達するのに成功した。これで韓国は世界で10番目にロケット打ち上げに成功した。
ヌリ号は当初午後4時に打ち上げ予定だったが、打ち上げ台下部システムとバルブ点検に時間がかかり、1時間遅い午後5時に打ち上げられた。ヌリ号は離陸後127秒で高度59キロメートルに到達し1段目を分離した。離陸233秒後には高度191キロメートルに達し3段目の末端にあるフェアリングを分離した。フェアリングはヌリ号の先端に搭載している人工衛星を保護する一種のカバーだ。ヌリ号の場合、開発後初の打ち上げだけに正式な人工衛星ではなくダミー衛星を載せた。ヌリ号は打ち上げ274秒後に高度258キロメートルに達して2段目も分離した。すぐに3段目が火を噴いた。打ち上げ967秒が過ぎ3段目のロケットが目標高度の700キロメートルに到達し、重さ1.5トンのダミー衛星を分離して軌道に乗せるのに成功した。
ヌリ号の打ち上げ成功は韓国が世界10大宇宙ロケット技術保有国になったことを意味する。これに先立ち2013年に最初の韓国型ロケット(LSLV-1)ナロ号が打ち上げられたが、実際には半分の成功だった。当時韓国政府は「自国の打ち上げ場で自国のロケットで自国の人工衛星を軌道に乗せた国になった」と自慢したが、ナロ号の1段目のロケットはロシア製の「完成品」だった。2段目もやはり液体ではなく固体ロケットを使った。